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 西村滋追悼公演 ミュージカル『お菓子放浪記』
木下恵介監督によってドラマ化され、
「エクレール・お菓子放浪記」で映画化された第一部から
続編・完結編までを含めた全三部作を一挙に上演します


~孤児のシゲルが、第二次大戦末期から
戦後の動乱期を逞しく生きていく物語~

明日の希望を語ることさえ困難だった時代に、
お菓子への憧れに支えられ絶望と闘いながら
ひたむきに生きていく孤児シゲル。
成長するシゲルにとってのお菓子…、
それは優しさの味であり、平和の味であり、
世に氾濫する「ニセモノ」を見分けるための
「ホンモノ」の象徴となっていく…。

 《 原作 》 西村 滋 
  「お菓子放浪記」「続お菓子放浪記」「完結お菓子放浪記」(理論社刊) 「お菓子放浪記」(講談社・電子版)
 《 脚色・演出 》木島 恭

 《 後援 》豊島区 豊島区教育委員会
 《 Cast 》 

大方斐紗子

川端槇二
(劇団NLT)

飛野悟志
(ファイナル・バロック)
 

絲木建汰

  小宮明日翔
(劇団ひまわり)

岩田翼
(劇団昴)

小林あや

片山美穂
(チーム・クレセント)

黒田利夫

下坂亮介

岩崎有子

宮川知久
(Pカンパニー)
 
荻窪えき
(X-QUEST)

冨永カズエ

福本桂与

田代結香
(ファイナル・バロック)

岡本優

江添皓三郎
(劇団ポプラ)

野良のりオ

重田めぐみ
(イッツフォーリーズ)

萩原万里子
(劇団NLT)

野﨑徹
 
※福本桂与が降板しました
《 Schedule 》
4/12(水)14:00/19:00
4/13(木)14:00
4/14(金)14:00/19:00
4/15(土)13:00/18:00
4/16(日)14:00
   
※開場は開演の30分前、受付開始は開演の1時間前

あうるすぽっと
(豊島区立舞台芸術交流センター)
東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F
TEL 03-5391-0751
・「東京メトロ 有楽町線 東池袋駅」6・7出口より直結
・「JR池袋駅」(東口)より徒歩10分
・「都電荒川線 東池袋四丁目駅」より徒歩2分
《 Tickets 》
前売開始2月10日(金)
全指定席
前売:一般/5,500円 U25/4,500円 高校生以下/3,500円
(未就学児童入場不可)
※当日券は各500円増
※U25は身分証明書、高校生以下は学生証をご提示頂きます
【チケット取扱い】
J-Stage Navi http://j-stage-i.jp/
  TEL 03-5912-0840(平日11:00~18:00)
ローソンチケッ http://l-tike.com/
  店頭販売Loppi(24時間販売/ローソン・ミニストップ)
  0570-084-003【Lコード:34649】  0570-000-407(オペレーター対応10:00~20:00)
  ※U25、高校生以下のお取扱いはございません
《 お問合せ》
チーム・クレセント TEL:070-6486-0384 (今公演専用ダイアル)
《 Staff 》
  原作:西村滋
脚本・作詞・演出:木島恭
作曲・演奏:高橋慶吉
振付:川西清彦
美術:松岡泉
照明:大島孝夫
音響・効果:岩下雅夫
衣裳:白井光子(東宝コスチューム)
歌唱指導:山下美音子
振付補佐:橋本のり子
舞台監督:杜江良/高橋康孝/大川幹
  大道具:杜江良
小道具:高津装飾美術(株)/杜江良
宣伝美術:林拓郎
イラスト:おかめ家ゆうこ
映像収録:齋藤耕路(ユニコーン)
舞台写真:小杉朋子
キャスティング協力:芝居屋・劇団羊のしっぽ
制作協力:J-Stage Navi
制作:片山美穂
企画・製作:チーム・クレセント
《 協力 》
現代制作舎
(株)NLT
I・T企画
Pカンパニー
オールスタッフ
ミライ・アクターズ・プロモーション
オフィスまとば
八田プロダクション
大声で怒鳴る、ということ   映画監督・山田洋次

 西村滋さんの人間を見る眼はじつに鋭く、かつ優しいから、『お菓子放浪記』に登場するさまざまな人間像は、まるで眼の前に浮かぶように魅力的で存在感に溢れている。美しい富永先生、渋い人情家の遠山刑事、格好いい千吉、口うるさいフサノばあさん、etc、etc。
その中でぼくがひときわ興味を持つのは、報徳学院の日比野指導員、少年たちに「ホワイトサタン」のあだ名で忌み嫌われている嫌な男である。
 彼の特徴は、色黒でゲジゲジ眉毛といった悪者の姿ではなくて、その反対の美貌で優男と云うところにある。この色白の優男は声が大きくて、ふた言めには国家のため、天皇陛下の御為にと叫ぶ超国家主義者である。『お菓子と娘』の歌を教える富永先生に「敵性国の歌は止めてもらいます!」と怒鳴り、真珠湾攻撃の話をしながら涙をこぼし、反抗する生徒をサディスティックに殴りながら自分で興奮する、と云った精神のバランスを欠いた異常者だが、じつはこの手の男が軍国主義の時代には沢山いた、というよりこういった連中が大手をふるって歩いていたのが戦時下だった、ということをぼくはこの本を読みながら思い出す。
 このホワイトサタンのタイプの人間が近頃ぼくたちの国に再びうごめき始めているような気がする。真面目な人たちが穏やかな声で語るところへ大きな声で間違った乱暴な論理を怒鳴り立てるとみんな黙ってしまう、と云うような現象がさまざまな社会で見られないだろうか。たとえば、ヘイトスピーチをがなり立てる人たちの数はごく少数なのだけれど、静かに語るその何十倍何百倍の人々の声を圧倒してしまう、と云うような現象。ホワイトサタンの上司である主任の渡邊先生は、多分穏やかないい人なのだろうが「日比野君にも困ったもんだ、私が口を出しても非国民扱いだからねえ」とぼやくしかない。じつは僕自身を含めてこれが今日の善良な市民たちの姿なのではないか。
 西村滋さんは、名作『お菓子放浪記』を通してそんなことでいいのか、国家とか国益とか国力とか愛国と云う単語を大声で怒鳴る人をあまり信用してはいけないのだ、ということを今の暴力的圧政的な政治のあり方を予見しつつ訴えた、いや今も懸命に訴えているような気がしてならない。この作品の舞台化は、そこにこそ意義があるはずだ。


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